平板載荷試験

試験地盤面に直接設置した直径30cmの載荷板に段階的に荷重をかけて、段階毎に荷重と地盤の
沈下量を計測し、地盤の極限支持力や地盤反力係数などを求める試験です。



            
特長

・調べたい地盤に直接荷重をかけることができます。
・改良地盤の強度確認や、鋼管杭打設後の支持力確認ためにも多く利用されています。
・所要時間は一箇所につき約4時間程度です。(1サイクル5段階の場合)
 

 
      平板載荷試験制御装置           平板載荷試験測定装置

 
     平板載荷試験状況        平板載荷試験状況(小口径鋼管圧力確認)

 《反力について》

 荷重をかける際には反力が必要となりますが、反力荷重としては主にバックホウ等を使用します。
 反力となるバックホウ等はご用意ください。
 (実荷重の約1.5~2倍程度の重量が必要です)
 バックホウ等の重機が設置できない場所においては、H鋼を打設し、そのH鋼を反力と
 するなどの方法もあります。

  
      バックホウによる反力             H鋼による反力

 

注意点

平板載荷試験では直径30cmの載荷板を使用するため、深さ45~60cm程度までの地盤しか
把握できません。
しかし実際の基礎は載荷板よりも大きな幅であるため、その幅に応じて影響される地盤の深度が
深くなることを考慮しなければなりません。

以上の理由から、平板載荷試験のデータだけを元に設計することは避け、他の調査と併用される
ことをおすすめいたします。